MIMEは"Multipurpose Internet Mail Extensions"の略で、電子メールメッセージのフォーマットを拡張した標準規格です。
ASCII（コンピュータで使われる基本的な文字セット）以外の文字コードのテキストや、オーディオ、ビデオ、画像、アプリケーションプログラムの添付をサポートします。当初は電子メールフォーマットの制限に対処するために開発されたMIMEは、その後Webブラウザに採用され、マルチメディアファイルを解釈し、プレーンテキスト以外のコンテンツを表示できるようになりました。
MIMEを理解するために、標準的な電子メールに含めることができるさまざまな種類の添付ファイルについて考えてみましょう。
休暇で撮った写真、重要な文書のPDF、あるいは作曲したばかりの音楽など、MIMEはこれらの異なるタイプのコンテンツを束ねて電子メールで送信することを可能にするものです。MIMEはインターネット上での多様なファイルタイプの転送を促進し、異なるシステムが多様なフォーマットを理解し、正しく表示できるようにする変換器の役割を果たします。
添付ファイル付きの電子メールを送信すると、MIMEは各添付ファイルに特定のヘッダーを割り当て、それがどのような種類のファイル（画像、動画、文書など）であるかを示します。
このヘッダーは、受信者の電子メールクライアントやWebブラウザに、ファイルの表示方法や扱い方を伝えます。例えば、画像ファイルのMIMEタイプはimage/jpegで、メールクライアントに画像として表示するよう指示します。このシステムにより、互換性の問題を心配することなくマルチメディアコンテンツを共有できます。