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現役10年選手が書いたフリーランスエンジニア究極ロードマップ

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【画像】現役10年選手が書いたフリーランスエンジニア究極ロードマップ

「フリーランスエンジニア」という言葉が一般的になってから、多くの人がその立場を目指してプログラミングやITスキルを学習するようになりました。
しかし、言葉で「フリーランスエンジニアになる!」ということと、実際になれるようになるまでの道のりの難しさには大きな隔たりがあります。

運営者である田邉は、法人化しているものの、技術と経験をもとに一人で稼ぎ続けるフリーランスエンジニアの立場を10年以上続けています。
その経験の中で得た「本当にフリーランスエンジニアを目指すならこうしたほうがいい」というロードマップをまとめました。

フリーランスエンジニアの現状を理解する

IT分野の多様化に連なり、フリーランスのITエンジニアの活躍の場は大きく変化し、柔軟性、多様性、経済的な成長を求めるエンジニアに様々な機会を提供しています。

フリーランスエンジニアは、プロジェクトや勤務時間、時には給与体系まで自由に選択できるため、従来の雇用形態にはない自由を得ることができます。
また、フリーランスは場所を選ばず働くことができるため、通勤時間が短縮されることでQOL(人生の質、生活の質)が向上します。

しかし、フリーランスの世界にはそれなりの課題もあります。
従来の雇用形態とは異なり、フリーランスは定期的な給与の安定性に欠けるというデメリットを理解しておきましょう。また、健康保険や退職金、税金も自分自身で負担しなければなりません。
このような環境で成功するためには、ポジティブで適応力があり、常に学習とネットワーク作りに積極的であることが重要です。

なぜ正社員ではなくフリーランスを選ぶのか?

フリーランスというライフスタイルは、従来の9時から5時までの労働に代わる魅力的な選択肢となり得ます。
フリーランスエンジニアは、自分の興味やスキルに合わせてクライアントやプロジェクトを自由に選択できるため、より多様な仕事を経験できるおかげでスキルアップするチャンスが豊富にあります。

ただし、自由度が高い代わりに安定した給料を得ることができず、新しいクライアントやプロジェクトを見つけるために常に自分を売り込む必要があります。
また、自己管理能力、粘り強さ、不確実性に対処する能力も必要です。

フリーランスの仕事へ飛び込む前に、メリットとデメリットを比較検討することが重要です。
結果的に「雇用されるほうがいい」とフリーランスから正社員に戻るパターンも少なくありません。

フリーランスエンジニアの市場動向について

フリーランスエンジニアの需要は、ほぼすべての産業のデジタル化とリモートワークへのシフトに後押しされ拡大しています。

特に、サイバーセキュリティ、AI、ビッグデータなどの分野は需要が高まっています。
また、スタートアップや中小企業が費用対効果や専門スキルの高さから、プロジェクトベースの仕事でフリーランスエンジニアを雇う傾向が高いです。

しかし、この市場は競争も激しく、技術力以外にもコミュニケーション能力、ビジネスへの理解、単独またはリモートチームの一員として効果的に働く能力などのITスキル以外の能力も必要です。
フリーランスのITエンジニア市場で競争力を保つには、常に最新のトレンドを把握し、自分のスキルを向上させ続けていくことが不可欠なのです。

いきなりフリーランスエンジニアはだめです

最初に釘を打っておきたいことは「会社勤めをせずにいきなりフリーランスエンジニアを目指す」ことです。
これは絶対にしないでください。

理由としては以下です。

  • インハウス(企業内)エンジニアはおおむね同じようなツールを使うため、基礎的なツールすらわからないまま現場へ入ることになる
  • 一般的なビジネスマナーや社会的ルールはエンジニアであっても絶対に必要なので雇用された経験は必須(別業界でもOK)
  • スケジュールを引いて納期を守る流れに対する責任感を培っていないエンジニアがフリーランスになって現場に入るとかなり迷惑をかける
  • チーム開発経験は持っておくべき
  • GithubでPRをレビューしたり自身のポジションを理解した上で設計や要件定義した経験がないとフリーランスエンジニアとしての価値が薄い
  • フリーランスエンジニアは他のエンジニアから「学びながら開発する」のではなく「学んできたことを提供する」ポジション

まだまだたくさん出せそうですが、実際に経験した中でインハウス経験のないフリーランスエンジニアにはだいたい共通して「チーム開発力が弱い」ということがありました。
これは本当に現場で一緒になると辛いのできちんと経験を積みましょう。

フリーランスエンジニアになるための最短のロードマップ

正社員経験を積んでくれ、とは書きましたが、実際に最短でフリーランスエンジニアになるとしたら以下の流れに沿うことを提案します。

  1. まったくの未経験なら最低限のITリテラシーを学ぶ
  2. プログラミング言語とサーバ等のインフラを学ぶ
  3. 小さくてもいいので1つのサービスを構築し、Github等でソースコードを見せられるようにする(またはサービスとして公開する)
  4. 業務未経験で求人している企業を見つける(稀にエンジニア募集と謳い、違う職種にあてがおうとする企業もあるので注意)
  5. 最低でも1年は自社サービス開発やクライアントワークに従事する(OJTや育成期間はこの1年に含んではいけない)
  6. 貯蓄を生活費1年分は確保して退職する(無責任に最後のプロジェクトを放り出すのはNG)
  7. もし3年勤められたなら以下の8~9は飛ばしてOK
  8. 最初はクラウドソーシングサイトや自分の足で顧客を見つける
  9. 2年ほどは低収入を覚悟してとにかく案件を探したり個人開発をする(そこで収益化できればなお良し)
  10. エージェントに登録して案件探し

フリーランスエンジニア10年選手がフリーランスエンジニアを勧めない理由

最初の段階で、かなり厳し目に書いてはいますが、基本的に田邉はフリーランスエンジニアになることを人に勧めることはほとんどありません。
自分で確定申告したときや、案件を取れない時代を経験したときに「テックに全然関係ない仕事でこんな時間取られるものなのか」とつらい時代もありました。

また、フリーランスエンジニアになっても、正社員の方々の一体感や仲間感からは一線を引いた存在になり、孤独との戦いも重要になっていきます。
強い自己管理能力や、高いストレス耐性、そして何よりもフリーランスエンジニアとして継続的に仕事をいただくために自己研鑽を続ける覚悟がないと自分自身を追い込んでしまうことになりかねません。

人生の豊かさをフリーランスエンジニアに求めることは1つの正解ではありますが、それが誰にとっても正解であるとは限りません。
ぜひここから先を読み進める人はご留意ください。

フリーランスエンジニアのスキルセット

フリーランスエンジニアになるには、技術的な能力を身につけるだけでなく、さまざまな非技術的なスキルを身につけることが必要です。
昨今の技術面では、ソフトウェア開発、サイバーセキュリティ、クラウドコンピューティング、データサイエンス、AIといった幅広い分野のスキルが求められています。また、一般的なプログラミング言語に精通し、システムアーキテクチャをよく理解していることも不可欠です。

技術面以外では、フリーランスはプロジェクトを最初から最後まで担当しなければならないことが多いため、しっかりとしたプロジェクト管理スキルが重要です。
クライアントの要求を正確に解釈し、期待値を管理するためには優れたコミュニケーションスキルが重要になってきます。さらに、サービスをアピールするためのマーケティングスキルや、自身とプロジェクトの財務を効果的に管理するための基本的な会計知識も必要です。

フリーランスエンジニアに必要なITスキルについて

フリーランスエンジニアは様々な技術的スキルに精通している必要があります。

専門分野によって異なりますが、一般的にはPython、Java、C++などのプログラミング言語への習熟、データベースへの精通、アルゴリズムやデータ構造への強い理解などが挙げられます。
また、AWS、Azure、Google Cloudなどのクラウドプラットフォームや、機械学習、サイバーセキュリティ、ネットワークなどの分野での専門知識も求められています。

また、適応力があり、新しい技術を習得する気概が証明できていることも重要です。
常に最新の情報を得る意欲と新しいコンセプトを素早く理解する能力は、フリーランス市場におけるあなたの価値を大きく高めることになります。

継続的な学習とスキルアップ

フリーランスエンジニアとして成功するためには継続的な学習が重要な要素です。
テクノロジーの急速な進化を考えると、その分野の最新トレンドやツールを常にアップデートしておくことが極めて重要です。

現代社会では、必要なスキルや知識をオンライン学習プラットフォームをはじめとしたさまざまな手段で獲得できます。また、競技プログラミングやハッカソンに参加することで、問題解決能力を向上させつつスキルの証明をできろうようなプラットフォームも存在しています。

同時に非技術的なスキルもおろそかにしないよう心がけましょう。
コミュニケーション能力、交渉力、プロジェクト管理能力を高めることで、クライアントへの対応や仕事の管理をより効果的に行うことができます。

フリーランスは自分自身で小さなビジネスを経営しているという心構えを忘れずに、起業家的なスキルを身につけることにも積極的になることでより大きなチャンスを掴みやすくなります。

フリーランスエンジニアとして自分を売り込む方法

フリーランスエンジニアは、自分自身がブランドとなりえる存在であり、自分のスキルを効果的にマーケティングすることは成功のために非常に重要です。
技術的な専門知識、プロジェクトの経験、主な実績を強調することで経歴を際立たせることができます。

自分の仕事を紹介するポートフォリオサイトを作成することは自分のスキルや能力を説明するための1つの方法です。
さらに、技術ブログを書いたりオープンソースプロジェクトに貢献したりすることで、あなたの専門知識とこの分野への造詣を示すことができます。

SNSを戦略的に利用することも知名度を高めることにつながります。
LinkedInは潜在的な顧客とつながり、関連するグループに参加し、専門的なコンテンツを共有するのに非常に有効です。特に海外を視野に入れているエンジニアにとっては必須とも言えます。
また、コーディングスキルをアピールできるGitHubや、技術者コミュニティと意見を交換するTwitterやMediumのようなプラットフォームも検討できます。

エージェントを使うのが最も安全で手っ取り早い

数年前ほどから、フリーランスエンジニアの母数や需要が高まるにつれて、案件を取り扱うエージェント企業も増加しました。
週3日だけの稼働や、それまで知名度が高くないが興味深いプロダクトやサービスを開発している企業を見つけられるなど、メリットがもりだくさんです。

また、フリーランスだとなかなか得づらい福利厚生サービスや請求代行など、日本でフリーランスエンジニアとして活動する上で心地よい環境を提供してくれます。
担当者と仲良くなればなるほど、自身にマッチした案件を紹介してくれやすくなるなど、継続的に利用するとさらに利用しやすくなります。

ただし、エージェントから紹介された案件だけをこなしていては起業家精神が育ちにくいことは間違いありません。
自身のブログやポートフォリオサイト、SNS、そして人的ネットワークなどをフル活用して案件を得られるよう働きかけることを忘れないように注意してください。

フリーランスエンジニアのための人的ネットワーク戦略

人的ネットワークは、フリーランスとして成功するために不可欠な要素です。
潜在的な顧客とつながり、紹介を受け、同業者から学ぶことができます。業界のイベントやカンファレンスに参加し、専門機関に所属し、ITエンジニアに関連するオンラインフォーラムやSNSグループに参加しましょう。

人的ネットワークとは、単に情報を得るだけでなく、相互に有益な関係を築くことであることを忘れないでください。
自分の知識を共有し、他人を助け、相手の仕事に心から敬意を払うことが重要です。ネットワークが強ければ強いほど、より多くのチャンスに巡り会える可能性があります。
仕事を探していないときであっても、会った後にフォローアップし、人的ネットワークを維持することを忘れないようにしましょう。

フリーランスエンジニアとしての成功とは

フリーランスエンジニアとしての成功とは、顧客から信頼されて継続的に仕事をいただいて生計を立てられることに他なりません。
これを得るためには、不安定な収入、安定しない仕事、複数のクライアントの管理、急速に変化するテクノロジーへの対応など、さまざまな困難が待ち受けています。
これらを乗り越えるには、ポジティブマインドを維持し、適応力を高め、コンフォートゾーンから飛び出す意欲を持つことが重要です。予算管理、無駄のない収支計画、賢明な投資など、優れた経済習慣を身につけることは不安定な収入へ対処するのに役立ちます。

忙しいときでも、積極的に新しいプロジェクトを探すことで一貫したワークフローを確保できます。
また、複数のプロジェクトやクライアントをこなすにはタイムマネジメントが重要です。

定期的にスキルアップや学習をすることで技術的な変化を常に把握できます。
レジリエンスと忍耐力が重要であり、すべてのチャレンジは成長の機会であることを忘れないでください。

フリーランスエンジニアの財務管理

フリーランスという立場はエンジニアであるだけでなく、ビジネスオーナーでもあるため財務管理にも責任があります。

自身の時間単価の設定、クライアントへの請求、収入の予算管理、節税、退職金計画などです。
収入と支出を正確に記録することは非常に重要です。この情報は財務上の意思決定に役立ち、税務上も必要だからです。

freeeやMoneyForwardなど、請求書作成、予算管理、税金対策など、これらの作業を簡素化するツールやアプリが数多く提供されています。
特に起業したての頃は税理士に助けを求めることも前向きな選択肢であることを忘れないでください。健全な財務管理は、ビジネスの持続可能性を保証するだけでなく安心感にもつながります。

ワークライフバランスの維持

フリーランスはスケジュールを自由に設定できる反面、プライベートと仕事の境界線が曖昧になることがあります。
そのため、仕事とプライベートの境界線をはっきりさせ、仕事と休息の時間を明確にすることが大切です。燃え尽き症候群になると、生産性や仕事の質が低下し、顧客との関係や市場での評価に影響を与える可能性があります。

健康的なワークライフバランスを保つためには以下のような対処法があります。

  • 自宅に専用のワークスペースを設ける
  • 定時を決めて守る
  • 定期的に休憩をとる
  • 趣味の時間を持つ
  • 運動の日課を作る
  • 外へ出て人付き合いする

バランスを取りつつ、日常的に自分の好きなことをする時間を作りましょう。
ストレスを軽減することは人生に対して全体的な幸福感を高めることにつながります。

フリーランスエンジニアから規模を拡大するロマン

フリーランスエンジニアとしての地位を確立したら、ビジネスを成長・拡大させる方法を考えてみてはいかがでしょうか。
「より大きなプロジェクトを引き受ける」「料金を上げる」「サービスを多様化する」「他のフリーランスエンジニアを雇ってチームを結成する」などです。

クライアントと強い関係を築くことで、より多くの仕事と紹介を得ることができます。
自分のスキルを多様化することで新たな商機を得ることができます。他の人を雇うことで、より多くのプロジェクトを受注し、サービスの幅を広げることができます。
しかし、成長には管理業務の増加や、プロジェクトやチームマネジメントの必要性の増大など、それなりの課題も伴います。潜在的な利益と潜在的なリスクを常に比較検討し、成長に伴う準備が整っているかどうかについては慎重になりましょう。

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