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Apache CouchDBとは

最終更新日

Apache CouchDBは、Apache Software Foundationによって開発されたオープンソースのNoSQLデータベースです。データの保存にJSON、MapReduceによるクエリ言語にJavaScript、APIにHTTPを使用しています。CouchDBの特徴的な機能の1つはマルチマスターレプリケーションで、これにより複数の場所にデータのコピーを保存し同期を保つことができます。

CouchDBはリレーショナルデータベースが行うようにテーブルと行でデータを整理するのとは対照的に、それは独立したドキュメントのセットとしてデータを管理でき、本質的には構造化データ(JSONオブジェクトなど)を利用したドキュメント指向データベースです。

CouchDBの使用例

例えばユーザーのリストを管理するアプリケーションがあるとします。各ユーザーはCouchDBで別々のドキュメントとして表現できます。ユーザーのためのドキュメントは次のような形です。

{
    "_id": "user123",
    "_rev": "1-23202479633c2b380f79507a776743d5",
    "name": "山田太郎",
    "email": "taro.yamada@example.com",
    "type": "customer"
}

CouchDBの各ドキュメントには一意のIDとリビジョン(_rev)フィールドがあります。リビジョンフィールドはドキュメントが変更されるたびに更新され、それは同時更新を処理し、競合を管理するためにCouchDBによって使用されています。

CoucbDBの特徴

CouchDBの最も顕著な特徴の1つはそのレプリケーション機能です。それは多くのサーバー間で、さらには遠隔地やモバイルデバイス間のような信頼性の低いネットワーク接続を介して、そのデータを配布、または複製できます。これはサーバーとクライアントデバイス間でデータを同期する必要があるオフラインファーストのアプリケーションに適した選択肢になります。

しかし、複雑なトランザクション操作が必要な場合やSQLデータベースで行うような複雑なクエリや集計を行う必要がある場合は、CouchDBは最適な選択ではないかもしれません。CouchDBは特定のユースケースに対して使いやすく高い拡張性を持つように設計されていますが、万能のソリューションというわけではありません。