Couchbaseは、オープンソースの分散型NoSQLドキュメント指向データベースで対話型アプリケーションに最適化されています。メモリファーストアーキテクチャ、分散設計、データベースの柔軟なクエリを可能にするSQLライクなクエリ言語(N1QL)などの特徴を備えています。
Couchbaseのようなドキュメント指向データベースでは、データはドキュメントのセットとして保存、検索、管理されます。ドキュメントは半構造化された自己記述型のデータの集まりで通常はJSONなどのフォーマットで符号化されています。
例えば、ホテルチェーンを管理するためのWebアプリケーションを構築しているとします。各ホテルの客室情報など各ホテルに関するデータを保存する必要があります。リレーショナルデータベースでは、Hotels
とRooms
のための別々のテーブルを持つかもしれません。Couchbaseでは、このデータを各ホテルの単一のドキュメントに格納でき、次のようになります。
CouchbaseのN1QL(発音は「ニッケル」)を使えば、これらのドキュメントに対してSQLライクなクエリを実行できます。例えば、東京でデラックスルームが空いているホテルをすべて見つけることができます。
Couchbaseは、メモリから直接読み取りと書き込みの大部分を提供でき、それは非常に高速になります。
Couchbaseは、複数のサーバーやクラスタに分散するように設計されており、スケーラビリティと高可用性を提供します。
N1QLクエリ言語は、SQLのパワーの多くを提供しますが、柔軟でスキーマのないJSONドキュメントで動作します。
しかし、Couchbaseは優れたスケーラビリティとパフォーマンスを提供する一方で、特に小規模なプロジェクトや分散システムの経験が少ないチームにとっては、他のデータベースよりもセットアップやメンテナンスが複雑になる場合があります。