フリーキーズ | 独学プログラミング

FileMakerとは

FileMakerは、Apple社の子会社であるClaris Internationalが提供するソフトウェア製品で、カスタムビジネスアプリケーションの作成とデプロイのためのプラットフォームを提供します。FileMakerアプリケーションはビジネスプロセスにおけるデータ管理に用いられることが多く、macOS、Windows、iOS、およびWebブラウザを通じてデプロイすることが可能です。

FileMakerは直感的なインターフェースで知られており、コーディングの経験がほとんどないユーザーでもカスタムアプリケーションを設計・構築することが可能です。FileMakerでは、レイアウト(ユーザーが操作するインターフェース)、フィールド(リレーショナルデータベースのテーブルの列と同様)、レコード(テーブルの行と同様)を作成できます。

FileMakerの使用例

あなたは中小企業の経営者で在庫と売上を追跡する必要があります。FileMakerを使用してこれを処理するためのカスタムアプリケーションを作成できます。

商品用のレイアウトを作成し、次のようなフィールドを用意します。

- ProductID = 商品ID
- ProductName = 商品名
- Description = 説明
- Price = 価格
- QuantityInStock = 在庫数

このレイアウトの各レコードは在庫の中の異なる製品を表すことになります。

また、次のようなフィールドを持つ「販売」用のレイアウトを作成することもできます。

- SaleID = 販売ID
- ProductID = 商品ID
- QuantitySold = 販売数量
- SoldAt = 販売日時

このレイアウトの各レコードは、異なる売上を表すことになります。

FileMakerの特徴

FileMakerの強みの1つは他のシステムとの統合です。たとえば、FileMakerアプリケーションを会社のWebサイトと統合して、オンライン注文を自動的に新しい販売記録が作成されるようにできます。また、営業担当者が現場で使用するカスタムiOSアプリを作成し、データを同じFileMakerデータベースに同期させることも可能です。

FileMakerは、カスタマイズされた方法でデータを管理する方法を探している中小企業にとって堅牢なソリューションです。しかし、非常に大きなデータセットや非常に複雑な業務には、より伝統的なデータベース管理システムの方が適しているかもしれません。