Gherkinとは

最終更新日 2023/05/18

Gherkinは、主にソフトウェア開発において、Behavior-Driven Development（BDD）手法の一部として使用されるドメイン固有言語（DSL）です。日本語的な発音では「ガーキン」と読みます。Gherkinの主な目的は、開発者、テスター、ビジネス関係者がシステムの挙動を記述して議論できるようにすることで、ソフトウェアプロジェクトにおけるコミュニケーションとコラボレーションを促進することです。

Gherkinは、ソフトウェア機能の動作を記述するために、シンプルで英語のような構文を使用し、チームの全員がソフトウェアが何をすべきかを明確に理解することを支援します。また、これらの記述は、ソフトウェアの自動テストとしても機能できます。

Gherkin言語の基本構造

Feature(機能): 提供される機能の説明
Scenario(シナリオ): その機能の具体的な状況や使用例
Given(初期状態): システムの初期状態を表す
When(アクション): アクションやイベントを記述する
Then(期待される結果): 予想される結果または結果を記述する

銀行アプリを用いたGherkinの例

ここでは、銀行アプリの機能を記述するためにGherkinがどのように使用されるかの簡略化した例を示します。

Feature: 口座引き出し
  銀行の顧客として
  私は口座から現金を引き出したい
  その結果、私は現金を手に入れる

Scenario: 口座に十分な預金がある
  Given 口座に10,000円預金がある
  When  私は2,000円引き出しを要求する
  Then 2,000円の現金が引き出される
  And 残高が8,000円になる

これは、機能およびシナリオをわかりやすい言葉で概説し、初期状態（Given）、アクション（When）、および期待される結果（Then）を確立します。

このように、Gherkinはチームメンバーや関係者間の明確なコミュニケーションを促進し、より効果的なコラボレーションとより良い最終製品に貢献します。