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PERTとは

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PERT(Program Evaluation and Review Technique)は、プロジェクト内のタスクをスケジュールし、整理し、調整するために使用されるプロジェクト管理ツールです。基本的には、あるプロジェクトを完了するために必要なタスク、特に各タスクの完了に必要な時間を分析し、プロジェクト全体を完了するために必要な最小限の時間を特定するための手法です。

PERTの特徴

PERTは、非常に大規模で、1回限りの、複雑で、非定型的なプロジェクトを対象としています。例えば、新しい製造プロセスの設定、超高層ビルの建設、大統領選挙キャンペーンの実施などが挙げられます。

PERTチャート(PERTダイアグラムと呼ばれることもある)は、プロジェクト管理ツールで、プロジェクトのタイムラインを図式化したものです。これを使えば、プロジェクトのタスクを順次スケジュールでき、プロジェクトにおける重要なステップをピンポイントで特定できます。

PERTの例

例えば、ディナーパーティーの計画を立てているとします。ここで、あなたが行うべきタスクは以下の通りです。

  1. メニューを決める。
  2. 買い物リストを作る。
  3. 食材を購入する。
  4. 料理をする。
  5. テーブルをセットする。
  6. 夕食を提供する。

このプロジェクトのPERTチャートは、次のようになります。

ステップ1→ステップ2→ステップ3→ステップ4→ステップ5→ステップ6

各矢印はタスクを表し、矢印の方向はタスクの順序を示します。この例では、「メニューを決める」(ステップ1)までは、「買い物リストを作る」(ステップ2)ことはできません。同様に、「買い物リストを作る」(ステップ2)までは「食料品を買う」(ステップ3)ことはできない、といった具合です。

まとめ

より複雑なプロジェクトでは、多くのタスクが同時に実行され、いくつかのタスクは他のいくつかのタスクが完了するまで開始できません。PERTチャートは、このような依存関係を描き、すべてのタスクのスケジューリングと調整を行うのに適しています。

PERTチャートにおけるクリティカルパスは、全体の所要時間が最も長くなるようなタスクの順序です。これは、プロジェクトを完了するために必要な総時間を特定するものです。クリティカルパス上のいずれかのタスクが遅れると、プロジェクト全体が遅れてしまいます。