RADIUSとは、Remote Authentication Dial-In User Serviceの略で、ネットワークへの接続やネットワークサービスを利用するユーザーの認証・認可・会計(AAA)を一元管理するネットワークプロトコルです。1990年代初頭に開発されたRADIUSは、当初インターネットへのダイヤルアップ接続を管理するために使用されていましたが、その後、仮想プライベートネットワーク(VPN)、無線ネットワーク、Voice over IP(VoIP)システムなど、さまざまなネットワークサービスに採用されました。
これは、ユーザーにネットワークアクセスやサービスを提供するデバイスやサーバーです。例えば、無線アクセスポイント、VPNゲートウェイ、VoIPサーバーなどです。RADIUSクライアントは、認証および承認要求をRADIUSサーバーに転送する責任を負います。
RADIUSインフラの中心的なコンポーネントで、ユーザー認証情報(ユーザー名、パスワード、デジタル証明書など)とアクセス・ポリシーを保存するサーバーです。RADIUSクライアントからリクエストを受け取ると、ユーザーの認証情報を検証し、そのユーザーが要求されたリソースへのアクセスを許可されているかどうかを判断します。また、サーバーは、ユーザーセッションとリソースの使用に関するアカウンティングレコードを保持します。
ネットワークへの接続やネットワークサービスの利用を試みるノートパソコン、スマートフォン、VoIP電話などのユーザーまたはエンドデバイスです。
つまり、RADIUSは、ネットワークに接続したり、ネットワークサービスを利用したりするユーザーの認証、認可、アカウンティングを一元管理するネットワーク・プロトコルです。無線アクセスポイントやVPNゲートウェイなどのRADIUSクライアントと、ユーザー認証やアクセスポリシーを保存する中央RADIUSサーバーが関係します。RADIUSは、ワイヤレスネットワーク、VPN、VoIPシステムなど、さまざまなネットワークサービスで使用され、ネットワークリソースへの安全で制御されたアクセスを保証します。