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いまさら聞けないIT用語辞典
SL理論とは
SL理論とは
リーダーシップ
最終更新日
2023/05/19
目次
SL理論(状況対応型リーダーシップ理論)とは、リーダーは状況や指導する人々によってアプローチを変えるべきだとするリーダーシップスタイルです。この理論では、すべての状況に適合する単一のリーダーシップスタイルは存在しないと提唱しています。その代わりに、効果的なリーダーシップは、目の前のタスクや個人またはチームの成熟度や準備状況によって変化します。
4つの主要なリーダーシップスタイル
状況対応型リーダーシップ理論では通常、4つの主要なリーダーシップスタイルが特定されます。
S1. 教示型
このスタイルは、能力は低いがコミットメントが高い個人またはチームに適しています。彼らは熱心ですがスキルや経験が不足しています。この場合、リーダーは何を、どのように、いつ、どこで、どのようにすればよいかを明確に指示します。
S2. 説得型
能力はある程度あるが、自信のなさからかコミットメントが低い個人またはチームに適しています。リーダーは依然として指導を行いますが、チームからのアイデアや提案も求めます。
S3. 参加型
このスタイルは、能力は高いが自信や意欲がないチームに適しています。この場合、リーダーは関係性を重視し、指示は控え、チームメンバーが自信を持てるように励ましサポートします。
4. 委任型
チームの能力が高く意欲的な場合、リーダーは一歩引いて目標を設定し、進捗を監視しつつチームがタスクの達成に大きな責任を持つことができます。
SL理論の例
これらのスタイルについて、「子供に自転車を教える」という実例を用いて説明しましょう。
乗り方を教示: 最初は子どもは自転車の乗り方について何も知りません。こうやって座って、こうやってペダルを漕いで、こうやって舵を取るんだよ」と、明確に指示を出します。
「できる」と説得: 子供が基本的なことを学んだがまだ自信がない場合、あなたは励ましとアドバイスを提供します。自転車と一緒に走りながら、ガイド・サポートし「できる」と確信させるのです。
共に参加: 子供が自転車に乗れるようになりほとんど一人でできるようになりましたが、まだ自信がない場合、自分も自転車に一緒に乗って一緒にいることを示します。
見守りつつ委任: 最後に、子供が能力を発揮し自信を持てるようになったら一人で自転車に乗せ、監督しつつ安全を確保します。
まとめ
ビジネスシーンでは、新入社員の研修、新しいプロジェクトの立ち上げ、経験豊富なチームの管理などに、マネジャーがこれらのスタイルを使うことができます。状況対応型リーダーシップ理論を理解することで、リーダーやマネジャーが自分の役割においてより効果的に活動できるようになります。