Tokyo Cabinetは、データベースを管理するためのルーチンを集めたオープンソースのライブラリです。平林幹雄氏によってC言語で開発された。Tokyo CabinetはQDBM(Quick Database Manager)の後継でその効率と性能で知られています。
Tokyo Cabinetはキーバリューストアであり、データをキーと値のペアとして保存されます。これは多くのプログラミング言語における辞書やマップの仕組みに似ており、対応するキーがわかっているときに効率的に値を取り出すことができます。
ここではその基本的な動作の例を紹介します。例えば、Tokyo Cabinetのデータベースに書籍に関する情報を格納したいとします。本のISBNがキーで、値は本のタイトル、著者、出版日を含む文字列とします。
ある本のデータを取り出したいときはその本のISBNを使えばいいことになります。
Tokyo CabinetライブラリはB+木やハッシュデータベースの実装、オンディスクやインメモリストレージのサポートのようにデータベースを効率的に管理するための様々な機能も含んでいます。
しかし、Tokyo Cabinetとその後継であるTokyo Tyrant (Tokyo Cabinetへのネットワークインターフェイスを提供)は、Kyoto CabinetやKyoto Tycoonのような新しいソリューションにほとんど取って代わられました。さらにTokyo Cabinetはかなり低レベルのツールであり、SQLクエリのサポートやマルチテーブルリレーションのような、より複雑なデータベースの機能の多くを欠いています。