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WAF(Web Application Firewall)とは

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WAFとは、Web Application Firewallの略です。Webアプリケーションとインターネット間の潜在的に有害なHTTPトラフィックを監視、フィルタリング、ブロックすることで、さまざまな脅威や攻撃からWebアプリケーションを保護するように設計されたセキュリティソリューションです。WAFは、SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)などの攻撃や、その他の一般的なWebベースの脅威を防御するのに役立つため、包括的なWebセキュリティ戦略の必須コンポーネントです。

WAFの機能

WAFは、スタンドアロンデバイスとして、ネットワークファイアウォールに統合して、またはクラウドベースのサービスとして展開できます。WAFは、ユーザーとWebアプリケーション間のHTTPリクエストとレスポンスを検査し、悪意のあるアクティビティを検出してブロックすることで機能します。

WAFの例

  1. 花子は、友人へのプレゼントを購入するためにオンラインショッピングサイトにアクセスします。
  2. 花子がWebサイトを閲覧し、ショッピングカートに商品を追加すると、ブラウザはWebアプリケーションにHTTPリクエストを送信し、Webアプリケーションはリクエストを処理し、必要な情報(商品の詳細、価格など)を含むHTTPレスポンスを返します。
  3. 花子が知らないうちに、ハッカーの太郎がWebアプリケーションの脆弱性を突いて、顧客のクレジットカード情報などの機密データへの不正アクセスを試みています。太郎は、SQLインジェクション攻撃を含む悪意のあるHTTPリクエストを作成し、Webアプリケーションに送信します。
  4. Webアプリケーションの前に配置されたWAFは、受信するすべてのHTTPトラフィックを傍受して分析します。太郎の悪意のあるリクエストを検出すると、リクエストをブロックし、Webアプリケーションに到達しないようにします。
  5. その結果、WebアプリケーションはSQLインジェクション攻撃から保護され、機密データが漏洩することはありません。

この例では、WAFがWebアプリケーションを攻撃から守るために重要な役割を果たし、Webサイトの機能とユーザーの機密情報の両方を確実に保護しています。WAFは、機密データを扱うWebアプリケーションをホストする組織やオンライントランザクションを扱う組織にとって特に有用であり、データ漏洩を防止し、顧客の信頼を維持するのに役立ちます。