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ウォークスルーとは

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ウォークスルーとは、ソフトウェア開発で使われる用語で、開発者、テスター、その他の関係者を含むチームメンバーのグループが、設計、コード、その他のプロジェクトの成果物を議論・分析し、潜在的な問題、エラー、改善すべき点を特定する非公式のレビュープロセスのことをいいます。ウォークスルーの目的は、ソフトウェアの品質を向上させ、チームメンバー間で知識を共有することです。

ウォークスルーの例

1. 出費記録アプリのレビュー

あるチームが、日々の出費を記録するためのモバイルアプリケーションを開発しているとします。ウォークスルーでは、チームはアプリのユーザーインターフェイスのデザインモックアップまたはワイヤーフレームを確認するために集まります。ユーザーがアプリ内をどのように移動するか、視覚的な階層、配色、ボタンやその他の要素の配置について話し合います。そして、潜在的な問題点を洗い出し、アプリをより使いやすく、視覚的に魅力的なものにするための改善策を提案します。

2. コードレビュー

あるソフトウェア会社で、開発者が既存のシステムの新しいモジュールを書き終えたところだと仮定します。開発者は、他の開発者やテスターと一緒にウォークスルーを行い、コードをレビューします。ウォークスルーでは、コードを一行ずつ、あるいはセクションごとに確認し、ロジック、データ構造、潜在的なエッジケースについて議論します。これにより、コーディングの誤りや非効率性、モジュールが既存システムに統合されたときに発生する可能性のある潜在的な問題を特定できます。

3. Webサイト再構築案件のレビュー

あるチームが、Webサイトの再設計プロジェクトに取り組んでいます。チームは、新しいサイトマップとページのコンテンツを確認するために、ウォークスルーを企画しました。ウォークスルーで、チームはサイトの構成、ページの階層、コンテンツの関連性と明確さについて議論します。そして、不足している情報や重複している情報を特定し、Webサイトの構造が簡単に操作でき、コンテンツが明確でユーザーにとって魅力的であるように、改善点を提案します。

まとめ

ウォークスルーとは、ソフトウェア開発における非公式なレビュープロセスで、チームメンバーのグループが、デザイン、コード、コンテンツなど、さまざまなプロジェクトの成果物について議論・分析し、潜在的な問題や改善すべき点を特定することです。このプロセスは、ソフトウェアの品質を向上させ、チームメンバー間で知識を共有し、協力的な作業環境を維持するのに役立ちます。