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AWS入門!主要サービスの特徴・メリット・学習ロードマップ【2025年版】

リンドくん

リンドくん

たなべ先生、よく「AWS」って聞くんですけど、これって何なんですか?プログラマになるなら必要なんでしょうか?

たなべ

たなべ

AWSは今のエンジニアには必須のスキルと言っても過言じゃないよ。
Amazon Web Servicesの略で、クラウドコンピューティングの王者なんだ。

プログラミングを学び始めた方にとって、「AWS」という言葉は頻繁に耳にするものの、実際にはどのようなサービスなのか、なぜ重要なのかがわからないという方も多いのではないでしょうか?

2025年現在、クラウドコンピューティングは現代のソフトウェア開発において欠かせない存在となっています。
特にビッグデータ処理、スケーラブルなWebアプリケーションの構築において、AWSの知識は必須と言えるでしょう。

本記事では、プログラミング学習者の皆さんに向けて、AWSの基本概念から主要サービス、学習方法まで、体系的かつわかりやすく解説していきます。

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AWSとは?クラウドコンピューティングの基本概念

リンドくん

リンドくん

そもそも「クラウド」って何ですか?雲のことじゃないですよね...?

たなべ

たなべ

その通り!クラウドコンピューティングは、インターネット経由でコンピューティングリソースを利用する仕組みのことなんだ。
自分でサーバーを買わなくても、必要な時に必要な分だけコンピューターの力を借りられるんだよ。

AWSとはAmazon Web Servicesの略

AWSは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームです。
2006年にサービスを開始し、現在では世界最大のクラウドサービスプロバイダーとして、数百万の企業や組織に利用されています。

従来のシステム開発では、以下のような課題がありました。

  • 高額な初期投資 → サーバーやネットワーク機器の購入費用
  • 運用保守の負担 → ハードウェアの故障対応や定期メンテナンス
  • スケーラビリティの問題 → アクセス増加時の対応が困難

AWSを利用することで、これらの課題を解決できます。

クラウドコンピューティングのメリット

AWSをはじめとするクラウドサービスには、以下のような革新的なメリットがあります。

1. 従量課金制 使った分だけ料金を支払うため、初期投資を大幅に削減できます。小規模なプロジェクトであれば、月数百円から始めることも可能です。

2. 即座にスケール アクセスが急増しても、リソースを即座に追加できます。反対に、アクセスが減少した際にはリソースを削減し、コストを最適化できます。

3. 世界規模の可用性 AWSは世界中にデータセンターを持っており、グローバルなサービス展開が容易になります。

4. 豊富なサービス データベース、AI/ML、セキュリティなど、200以上のサービスが提供されており、必要な機能をすぐに利用できます。

これらの特徴により、スタートアップから大企業まで、あらゆる規模の組織がAWSを活用しています。

初心者が知っておくべき主要AWSサービス

リンドくん

リンドくん

AWSってサービスがたくさんあるって聞いたんですけど、どれから覚えればいいんですか?

たなべ

たなべ

確かに200以上のサービスがあるから最初は圧倒されるよね。
でもコアとなる10個程度のサービスを理解すれば、実際のプロジェクトの8割はカバーできるんだ。

EC2(Elastic Compute Cloud)- 仮想サーバー

EC2は仮想サーバーサービスで、AWSの中でも最も基本的で重要なサービスです。

  • 役割: クラウド上で仮想マシンを起動・管理
  • 用途: Webアプリケーションの実行、バッチ処理、開発環境の構築
  • 特徴: 数分でサーバーを起動でき、必要に応じてスペックを変更可能

例えば、個人ブログを運営する場合、従来なら物理サーバーやVPSをレンタルする必要がありましたが、EC2なら月1,000円程度から利用できます。

S3(Simple Storage Service)- オブジェクトストレージ

S3は無制限のファイル保存サービスです。

  • 役割: 画像、動画、ドキュメントなどのファイル保存
  • 用途: Webサイトの静的ファイル配信、バックアップ、ログ保存
  • 特徴: 99.999999999%(イレブンナイン)の耐久性

動画ファイルや画像保存など、多くのWebサービスがS3を利用しています。

RDS(Relational Database Service)- マネージドデータベース

RDSはクラウド上のデータベースサービスです。

  • 役割: MySQL、PostgreSQL、SQL Serverなどのデータベース管理
  • 用途: Webアプリケーションのデータ保存、分析基盤
  • 特徴: バックアップ、パッチ適用、監視が自動化

従来はデータベースサーバーの構築・運用に専門知識が必要でしたが、RDSなら数クリックでデータベースを構築できます。

Lambda - サーバーレスコンピューティング

Lambdaはサーバー管理不要でコードを実行できるサービスです。

  • 役割: イベント駆動型のコード実行
  • 用途: API作成、バッチ処理、リアルタイムデータ処理
  • 特徴: サーバー管理が不要で、実行時間に応じた課金

例えば、ユーザーがアップロードした画像を自動でリサイズする処理など、短時間の処理に最適です。

AWS学習のための効果的なロードマップ

リンドくん

リンドくん

AWS学習を始めたいんですけど、どんな順番で進めればいいですか?
たくさんサービスがあって、どこから手をつけていいかわからなくて...

たなべ

たなべ

良い質問だね!AWSの学習には段階的なアプローチが重要なんだ。
いきなり全部を覚えようとすると挫折しちゃうから、実践的なプロジェクトを通じて少しずつスキルを積み上げていこう。

フェーズ1 基礎固め(学習期間:1-2ヶ月)

目標: AWSの基本概念とコアサービスの理解

学習内容

  1. クラウドコンピューティングの基礎概念

    • オンプレミスとクラウドの違い
    • IaaS, PaaS, SaaSの理解
    • AWSの料金体系
  2. EC2の基本操作

    • インスタンスの起動・停止
    • セキュリティグループの設定
    • SSH接続とLinux基本操作
  3. S3の基本操作

    • バケットの作成・管理
    • オブジェクトのアップロード・ダウンロード
    • 静的ウェブサイトホスティング

実践プロジェクト シンプルなHTMLサイトをS3で公開し、EC2でバックエンドAPIを動かす小規模なWebアプリケーションを構築してみましょう。

フェーズ2 実践応用(学習期間:2-3ヶ月)

目標: より高度なサービスの組み合わせと実用的なアプリケーション構築

学習内容

  1. データベースサービス(RDS)

    • マネージドデータベースの構築
    • バックアップ・復旧設定
    • パフォーマンス監視
  2. サーバーレス(Lambda)

    • 関数の作成・デプロイ
    • API Gatewayとの連携
    • イベント駆動アーキテクチャ
  3. ネットワーク(VPC)

    • 仮想プライベートクラウドの設計
    • サブネット・ルーティング
    • セキュリティ設定

実践プロジェクト フルスタックWebアプリケーション(React + Lambda + RDS)を構築し、本格的なクラウドアーキテクチャを体験しましょう。

フェーズ3 専門性向上(学習期間:3-6ヶ月)

目標: 業務レベルでのAWS活用とベストプラクティスの習得

学習内容

  1. コンテナサービス(ECS/EKS)

    • Dockerコンテナのデプロイ
    • Kubernetesの基礎
    • マイクロサービスアーキテクチャ
  2. CI/CDパイプライン

    • CodeCommit, CodeBuild, CodeDeploy
    • GitHubActionsとの連携 -自動テスト・デプロイ
  3. 監視・運用

    • CloudWatch設定
    • ログ管理・分析
    • コスト最適化

実践プロジェクト 本番環境相当のスケーラブルなWebサービスを構築し、運用まで含めた包括的な経験を積みましょう。

AWS学習時の注意点とコスト管理

料金発生への注意

AWSを学習する際に最も注意すべきは、予期しない料金の発生です。

無料利用枠の活用

  • 新規アカウントは12ヶ月間の無料利用枠あり
  • EC2 t2.micro: 月750時間無料
  • S3: 5GBのストレージ無料

コスト管理のベストプラクティス

  1. 請求アラート設定: 一定金額を超えた際の通知設定
  2. リソースの停止: 使わないインスタンスは必ず停止
  3. 定期的な確認: 週次でコストレポートをチェック

学習効率を上げるコツ

ハンズオン中心の学習

理論だけでなく、実際に手を動かしてサービスを触ることが重要です。
AWSの公式チュートリアルやハンズオンワークショップを積極的に活用しましょう。

資格取得による体系的学習

AWS認定資格(AWS Certified Cloud Practitioner等)の取得を目標にすることで、体系的に学習を進められます。

まとめ

リンドくん

リンドくん

AWSってすごく奥が深いんですね!でも段階的に学習すれば、初心者でもマスターできそうな気がしてきました。

たなべ

たなべ

そう、その意気だよ!AWSスキルは一朝一夕では身につかないけれど、継続的に学習すれば必ず武器になる
特に現代ではクラウドの知識はエンジニアの基礎スキルと言っても過言じゃないんだ。

AWS学習は確かに最初は圧倒的に見えるかもしれませんが、段階的なアプローチで着実にスキルを積み上げることで、現代のエンジニアに必須の能力を身につけることができます。

この記事で解説した重要ポイント

  • AWSは現代開発の標準環境であり、エンジニアには必須のスキル
  • 主要サービス(EC2、S3、RDS、Lambda)から学習を始める
  • 段階的な学習ロードマップで着実にスキルアップ
  • コスト管理に注意しながら実践的に学ぶ

2025年現在、AI技術の急速な発展により、クラウドの重要性はさらに高まっています。
機械学習モデルの訓練から本番運用まで、すべてがクラウド上で行われる時代です。

プログラミングスキルとAWSスキルを組み合わせることで、AI時代のエンジニアとして大きなキャリアアップが期待できます。
まずは小さなプロジェクトから始めて、徐々にスキルの幅を広げていきましょう。

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