フリーキーズ | 独学プログラミング

PHP基本構文入門!変数・データ型・演算子を初心者向けに徹底解説

リンドくん

リンドくん

先生、PHPって何から学べばいいんでしょうか?

たなべ

たなべ

PHPを学ぶなら変数、データ型、演算子という3つの基本から始めるのがおすすめだよ。
これらがWeb開発の土台になるんだ。一緒に見ていこうか!

プログラミング言語「PHP」を学び始めた方にとって、最初の壁となるのが基本構文の理解です。
特にHTMLとCSSしか触ったことがない方にとっては、プログラミング特有の概念に戸惑うことも多いのではないでしょうか。

PHPはWeb開発において最も広く使われているサーバーサイド言語の一つで、WordPressをはじめとする多くのWebサイトで使用されています。
しかし、その便利さを活用するためには、まず基本的な構文をしっかりと理解することが重要です。

この記事では、PHP学習の第一歩となる変数・データ型・演算子について、プログラミング初心者の方でも理解できるよう、実際のコード例を交えながら詳しく解説していきます。

プログラミング学習でお悩みの方へ

HackATAは、エンジニアを目指す方のためのプログラミング学習コーチングサービスです。 経験豊富な現役エンジニアがあなたの学習をサポートします。

✓ 質問し放題

✓ β版公開中(2025年内の特別割引)

HackATAの詳細を見る

PHPの変数とは何か?データを保存する仕組みを理解しよう

リンドくん

リンドくん

変数って何ですか?HTMLのタグとは全然違うみたいですが...

たなべ

たなべ

変数はデータを一時的に保管しておく箱のようなものだよ。
例えば、ユーザーの名前や年齢を覚えておきたいときに使うんだ。

変数の基本概念

PHPにおける変数とは、データに名前をつけて保存できる仕組みです。
例えば、Webサイトでユーザーが入力した名前や年齢、商品の価格などを一時的に記憶しておく際に使用します。

変数を使う理由は明確です。プログラムでは同じデータを何度も使用することが多く、その都度データを書き直すのは非効率だからです。
変数を使うことで、データを一箇所で管理し、必要なときに呼び出すことができます。

変数の書き方と命名規則

PHPでは、変数は必ずドルマーク($)から始まります。これがPHPの特徴の一つです。

<?php
// 基本的な変数の定義
$name = "たなべ";
$age = 36;
$price = 1980;

// 変数の内容を表示
echo $name;  // 「たなべ」と表示される
echo $age;   // 36と表示される
?>

変数名には以下のルールがあります。

  • 必ず$で始める
  • 英数字とアンダースコア(_)のみ使用可能
  • 数字から始めることはできない
  • 大文字と小文字は区別される($nameと$Nameは別の変数)

わかりやすい変数名の付け方

変数名はその内容が分かるような名前をつけることが重要です。
後から自分や他の人がコードを読んだときに、何のデータが入っているかすぐに理解できるからです。

<?php
// 良い例: 内容が分かりやすい
$user_name = "たなべ";
$product_price = 2500;
$is_login = true;

// 悪い例: 内容が分からない
$a = "たなべ";
$x = 2500;
$flag = true;
?>

このように、変数名を見ただけで何のデータかが分かるような命名を心がけましょう。

データ型の種類と使い分け方を詳しく解説

リンドくん

リンドくん

データ型って何種類あるんですか?使い分けが分からなくて...

たなべ

たなべ

PHPには主に5つの基本データ型があるよ。
それぞれに特徴があって、用途によって使い分けるんだ。詳しく見ていこう!

文字列型(string)

文字列型は、文字や文章を扱うためのデータ型です。
ユーザーの名前やメッセージ、商品名など、テキスト情報を保存する際に使用します。

<?php
// 文字列の定義方法
$message = "こんにちは、世界!";
$single_quote = 'シングルクォートも使えます';

// 文字列の連結
$first_name = "たなべ";
$last_name = "けいすけ";
$full_name = $first_name . $last_name;  // 「たなべけいすけ」

// 文字列内に変数を埋め込む(ダブルクォートのみ)
$name = "たなべ";
echo "私の名前は{$name}です";  // 「私の名前はたなべです」
?>

文字列を扱う際の重要なポイントは、ダブルクォート(")とシングルクォート(')の違いです。
ダブルクォートでは変数が展開されますが、シングルクォートでは文字通りに解釈されます。

数値型(integer / float)

数値型には整数(integer)小数(float)の2種類があります。
計算処理や年齢、価格の管理などに使用します。

<?php
// 整数型
$age = 30;
$count = 100;

// 小数型
$price = 1980.50;
$rate = 0.08;

// 数値計算
$total = $price * (1 + $rate);  // 消費税込み価格の計算
echo $total;  // 2139.34
?>

論理型(boolean)

論理型はtrue(真)またはfalse(偽)の2つの値のみを持つデータ型です。
条件判定やフラグ管理に使用します。

<?php
$is_member = true;   // 会員かどうか
$is_adult = false;   // 成人かどうか

// 条件分岐での使用例
if ($is_member) {
    echo "会員特典が利用できます";
} else {
    echo "会員登録をお願いします";
}
?>

配列型(array)

配列型は複数のデータをまとめて管理できるデータ型です。
商品リストやユーザー情報など、関連するデータをグループ化する際に便利です。

<?php
// 配列の基本的な使い方
$fruits = array("りんご", "みかん", "バナナ");
// または
$colors = ["赤", "青", "緑"];

// 配列の要素にアクセス
echo $fruits[0];  // 「りんご」
echo $colors[2];  // 「緑」

// 連想配列(キーと値の組み合わせ)
$user = array(
    "name" => "たなべ",
    "age" => 36,
    "email" => "tanabe@example.com"
);

echo $user["name"];  // たなべ
?>

NULL型

NULL型は値が存在しないことを表すデータ型です。
データベースから取得した値が空の場合や、初期化前の変数などで使用されます。

<?php
$empty_value = null;

// NULLかどうかの判定
if (is_null($empty_value)) {
    echo "値が設定されていません";
}
?>

演算子の種類と実用的な使い方をマスターしよう

リンドくん

リンドくん

演算子って数学の+とか-だけじゃないんですか?

たなべ

たなべ

実はPHPにはたくさんの種類の演算子があるんだよ。
算術演算子以外にも、比較や論理演算など、プログラムで欠かせないものばかりなんだ。

算術演算子

算術演算子は数値計算を行うための演算子です。
ECサイトの価格計算や、データの集計などでよく使用されます。

<?php
$a = 10;
$b = 3;

echo $a + $b;  // 加算:13
echo $a - $b;  // 減算:7
echo $a * $b;  // 乗算:30
echo $a / $b;  // 除算:3.333...
echo $a % $b;  // 余り:1
echo $a ** $b; // べき乗:1000

// 実用的な例 消費税計算
$price = 1000;
$tax_rate = 0.10;
$total_price = $price * (1 + $tax_rate);
echo "税込価格 " . $total_price . "円";  // 税込価格:1100円
?>

代入演算子

代入演算子は変数に値を設定するための演算子です。
基本的な代入から、計算結果の代入まで、様々なパターンがあります。

<?php
$counter = 0;

$counter += 5;   // $counter = $counter + 5 と同じ(5)
$counter -= 2;   // $counter = $counter - 2 と同じ(3)
$counter *= 3;   // $counter = $counter * 3 と同じ(9)
$counter /= 3;   // $counter = $counter / 3 と同じ(3)

// 文字列の連結代入
$message = "こんにちは";
$message .= "、世界!";  // 「こんにちは、世界!」
?>

比較演算子

比較演算子は2つの値を比較して、真偽値(trueまたはfalse)を返します。
条件分岐やループ処理で重要な役割を果たします。

<?php
$age = 20;
$limit = 18;

// 基本的な比較
var_dump($age > $limit);   // bool(true)
var_dump($age < $limit);   // bool(false)
var_dump($age >= $limit);  // bool(true)
var_dump($age <= $limit);  // bool(false)
var_dump($age == $limit);  // bool(false)
var_dump($age != $limit);  // bool(true)

// 型も含めた厳密な比較
$number = "20";
var_dump($age == $number);  // bool(true) - 値のみ比較
var_dump($age === $number); // bool(false) - 型も比較

// 実用例:年齢制限チェック
if ($age >= 18) {
    echo "成人です";
} else {
    echo "未成年です";
}
?>

論理演算子

論理演算子は複数の条件を組み合わせる際に使用します。
複雑な条件判定を行う場合に必須の演算子です。

<?php
$age = 25;
$is_member = true;
$has_coupon = false;

// AND演算子(&&)- 両方がtrueの場合にtrue
if ($age >= 20 && $is_member) {
    echo "大人の会員特典が利用できます";
}

// OR演算子(||)- どちらかがtrueの場合にtrue
if ($is_member || $has_coupon) {
    echo "割引が適用されます";
}

// NOT演算子(!)- 真偽値を反転
if (!$has_coupon) {
    echo "クーポンをお持ちではありません";
}

// 複雑な条件の組み合わせ
if (($age >= 65 || $age <= 12) && $is_member) {
    echo "シニア・キッズ会員割引が適用されます";
}
?>

インクリメント・デクリメント演算子

これらの演算子は値を1増減させる際に使用します。
カウンターやループ処理でよく使われます。

<?php
$counter = 10;

// 前置インクリメント 先に値を増やしてから使用
echo ++$counter;  // 11(counterは11になる)

// 後置インクリメント 使用してから値を増やす
echo $counter++;  // 11(表示後にcounterは12になる)

echo $counter;    // 12

// デクリメント
$countdown = 5;
echo --$countdown;  // 4
echo $countdown--;  // 4(表示後に3になる)
echo $countdown;    // 3
?>

まとめ

リンドくん

リンドくん

PHPの基本がよく分かりました!もっと勉強したくなってきました。

たなべ

たなべ

それは良かった!基本をしっかり理解できれば、どんどん応用が利くようになるよ。
次は関数や条件分岐について学んでいくと良いね。

この記事では、PHP学習の基礎となる変数・データ型・演算子について詳しく解説してきました。
これらの基本概念は、どのようなWebアプリケーションを作る際にも必要となる重要な知識です。

特に重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 変数は$で始まり、データを保存する箱のような役割を果たします
  • データ型には文字列、数値、論理値、配列、NULLがあり、用途に応じて使い分けます
  • 演算子を使うことで計算や条件判定、値の代入などが可能になります

これらの基本をマスターすることで、ユーザー情報の管理、商品価格の計算、フォームの入力チェックなど、実際のWebサイトで必要な機能を実装できるようになります。

PHP学習はここからが本当のスタートです。今回学んだ基本構文を土台に、次は関数や条件分岐、ループ処理などのより高度な概念に挑戦していきましょう。
継続的な学習と実践により、必ずWeb開発のスキルを身につけることができるはずです。

この記事をシェア

関連するコンテンツ