こんにちは、たなべです!
世間ではパルワールドが世間を賑わせていますが、昔からゲームが好きでゲーム開発者になりたい、という人はとても多いです。
今まで自分が教えてきた人の中にも、ゲーム業界へ就職を目指している人は数多くいました。ソニー、任天堂、バンダイナムコなど、国内ゲーム会社だけでもかなりハードルの高い就職活動になることはあらかじめ知っておくべきでしょう。
さらに昨今では、コンシューマー機(家庭用ゲーム機: Nintendo SwitchやPlay Stationなど)だけでなく、スマートフォン向けゲーム開発も需要が高まりました。おかげで、従来のゲーム業界以外に新しいスマホゲーム業界ができたので、コンシューマー機にこだわらないよ、という方にとっては敷居が低くなったと考えて良いです。
過去に自分自身、ゲーム開発会社にいた経験もありますが、今回改めて2024年現在のゲーム業界を調査し直し、ゲーム業界への就職を目指す人向けロードマップを作成しました。
まずはゲーム好きならほとんどの人が知っているゲーム会社の大手を紹介します。
これらの企業は主にコンシューマー機向けゲームや、アーケードゲームを展開しており、子どもから大人まで楽しめるゲームを多数展開しています。
家庭用ゲーム以外にも、市場が大きくユーザーを多数抱えているのがオンラインゲーム市場です。
主にスマートフォンやパソコンを媒体とし、インターネット上で他プレイヤーと協力したり、敵対したりすることで楽しむ要素を多く持っています。そのため、ゲーム開発のみならず、ネットワークなどのインフラ面でも強い開発力と基盤が求められる分野です。
ゲーム市場において捨て置くことができない分野として、スマートフォン向けゲームがあります。
個人開発者から大企業まで、今では多くの企業が参入していますが、新しく伸びてきた企業も多く見受けられました。開発技術がコンシューマー向けゲームと違うため、別の強みとして頭角を現した企業が多数ありました。
ここで紹介した以外にも、数多くのゲーム会社がありますが、ゲーム会社の就職難易度は比較的高いと覚えておいてください。
大まかに大企業ほど就職難易度は高く、小規模ゲーム開発会社であればそもそも求人していないケースもあります。よって、求人母数が大きくないだけでなく、間口も狭いというハードルの高さです。
必要なスキルの学習難易度でいくと、一般的に「家庭用ゲーム>オンラインゲーム>スマートフォンゲーム」という構図があります。
これはあくまで一般的なスキルセットをあてはめたもので、作るゲームのクオリティによって変化するものなので、参考に留めておいてください。
以下は、ゲーム業界におけるエンジニア・プログラマに必要とされるスキルセットと学習難易度の図解です。
ゲーム開発者向けスキル難易度
では、実際にゲーム開発者がどういった学習ロードマップを踏み越えていくかを見てみましょう。
以下にざっくりロードマップを作成しました。「もっとこういった内容を盛り込むべき」と意見は常に募集しているので、編集長たなべ(@kt2763)までDMをいただければ幸いです。
ゲーム開発者学習ロードマップ
ロードマップを提示しましたが、「実際にどこまで学べばいいのか」と疑問が残るでしょう。
これについて明確な回答としては、「それが成果として面接時に見せることができればOK」ということになります。
つまり、「人に見せられる自作ゲームを作っておこう」ということです。
スマホ向けゲームであればAppStoreやGoogleストアへ公開できればベストですが、URL共有や目の前でデバイスによる実演ができるだけでも、何もないよりよっぽどベターです。誰かへ見せるために(プレイしてもらうために)作る、というだけで質が上がるので、多少の緊張感を持ちながら作ってみてください。
就職を目指さず、趣味の範囲でゲーム開発をして、できればそれだけで食べていけたら嬉しい、という人も一定数います。
個人ゲーム開発で実際に生計を立てているエンジニアも存在しており、副業レベルになればかなりの数になります。こういった個人ゲーム開発者の道もあるので、ゲームエンジニアリングは、学んでおくと人生に対してとても前向きなスキルと言って過言ではありません。
もしあなたが個人ゲーム開発者になりたいのであれば、就職活動の項で書いたことと同じく「作る」ことが何よりも近道になります。
どんなプラットフォームであろうと、公開には一定の審査がありますが、基本的に自分が作ったゲームに対して自分で責任を負うことになるので、誰も「こんなクオリティで公開できるか」などと差し止めたりしません。ひたすら作って、ひたすらアップデートを繰り返して、収益化も自分で考えて前に進むことができます。
茨の道ではありますが、自由度は圧倒的に高いため、自作のオリジナルゲームを妄想するのが好きな人はぜひ挑戦してみてください。
正直なところ、自分がいたゲーム開発会社(このコンテンツで紹介した中にあります)は殺伐としていました。
人の入れ替わりも激しく、チーム内の誰もが仕事に追われ続ける環境です。それでも、ゲームを作りたいという熱い気持ちを持った人々がひたすらに前進し続けるという環境なので、そういった環境で切磋琢磨したい人にはうってつけです。
ゲーム愛好家たちが満足する作品を作ろうとしたら苦労もてんこ盛りではありますが、それでも達成感や満足感を十分に得られる仕事です。
ぜひ「ゲーム開発をしたい」という強い気持ちを忘れずに、必要スキル学習に精を出してください。