ゲーム開発者を志す人の多くが一度は足を踏み入れるUnityという巨大プラットフォームがあります。
すでにゲームエンジニアとして活躍している人は、Unityを使うべきかUnreal Engineを使うべきか、一度は悩んだことがあるでしょう。
2023年の夏に、Unityが新料金体系を発表していくらか騒ぎになりました。しかし、現在はUnity側が開発者の声を拾って、一旦の終着点にたどり着きました。
そんなUnityですが、ゲーム開発初心者にとってはいまだに強い味方です。このコンテンツでは、2024年中にリリースされるUnity6の前に現状整理と始め方についておさらいする内容となっています。
Unityは、Unity Technologies社が開発・販売しているゲームエンジン(ゲーム開発に必要な機能を備えたソフトウェアのこと)です。
日本ではUnity3.5のあたりから広まり始め、2024年1月現在、Unity2022が最新バージョンです。2015年リリースのUnity5までは3.5→4→5とバージョンが移り変わりましたが、2017を皮切りに西暦がバージョンとなりました。(ただし、公式アナウンスでは次回からUnity6という形に戻すそうです)
世界的にもゲームエンジンとしてのシェアはトップであり、初心者〜プロフェッショナルまで幅広い層をカバーしています。
Unityは、その広大なプラットフォームから大きな恩恵を受けられるゲームエンジンです。多少のデメリットはありますが、そこさえ許容できればゲーム開発を目指す人にとって最適な選択肢といえます。
以下にメリットとデメリットを列挙します。
メリット
デメリット
以下のUnity公式サイトから見るのが最も正確ですが、手っ取り早く見たいよ、という人向けに2024年1月現在の料金をまとめます。
Unityを使い始めるには、Unity公式サイトからダウンロードしてインストールします。
お使いのOSに応じて、Unity Hubをダウンロードしてください。
公式サイトからダウンロードページへ
Unity Hubダウンロード
以下の画面が出てくるので、プロンプトに回答していきましょう。
利用規約に合意してインストール
アプリケーションフォルダに移動させます。
アプリケーションフォルダへ移動
アプリケーションフォルダにあるUnity Hubをダブルクリックして開きましょう。
まだUnityアカウントを作成していない場合は"Create account"をクリックしてアカウント作成します。
ログインまたは新規登録
進めていくと、以下の画面が表示されてUnityエディタのインストールを促されますが、今回は"Skip installation"を押してスキップします。
Unityエディタをスキップ
まずは、Unity Hubを日本語化しましょう。
左上にある歯車アイコンの"Preference"(設定)から、"Appearance"(表示)メニューを押して、"Language"(言語)から「日本語」を選択します。
Unity Hub設定ボタン
表示言語の日本語化
ここまで設定したら「エディタをインストール」を押してエディタのインストールを進めていきます。
選ぶのは正式リリースの「推奨バージョン」にしましょう。
最新LTSバージョン選択
今回は「Visual Studio for Mac」をモジュールとして選択します。
「日本語」という言語パックもありますが、情報源が英語になることも多いため、あまり利用を進めていません。どうしても英語が苦手、という場合のみインストールしましょう。
モジュールインストール
「インストール」ボタンを押すところまで進むと、インストールが開始されます。けっこう時間がかかるのでお茶でも飲みながら待ちましょう。
ライセンス取得
Unityエディタのインストールが終わったら、アプリケーションフォルダに「Unity」というアプリケーションが作成されているのでダブルクリックしてみましょう。
Unity Hubのプロジェクトという画面に移るので、「新しいプロジェクト」をクリックします。いくつかのテンプレートが表示されますが、デフォルトの「3D」を選択して「プロジェクトを作成」を押しましょう。
Unityエディタが開きます。
新しいプロジェクト作成
ざっくり説明すると、以下のようになります。
Unityエディタ画面説明
Unityは、メリットとデメリットの項でも書いた通り、個人開発者や中小企業のゲーム開発においては並々ならぬ優位性を持ったゲームエンジンです。
一般的によく知られているゲーム開発会社が採用する率は低いものの、『Pokémon GO』のような有名スマートフォンゲームにはUnityが採用されているので、使い道さえ合っていれば強力な環境になります。
もしこれから「自分でゲームを作ってみたい」「スマホゲーム開発者になりたい」と考えているのであれば、ぜひUnityを選択肢に入れてみてください。