
リンドくん
たなべ先生、「git init」って何ですか?
GitHubを使うのに必要って聞いたんですけど...

たなべ
git initはGitでバージョン管理を始めるための最初の一歩なんだ。
これを実行すると、自分のプロジェクトがGitで追跡できるようになるよ。
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プログラミングを学び始めると、必ず出会うのが「Git」というバージョン管理システムです。
そして、その第一歩となるのがgit initコマンドです。
このコマンドは一見シンプルですが、これが何をするコマンドかをきちんと理解しておくのは重要です。
今回は、このgit initコマンドの意味や使い方、そして初心者がつまずきやすいポイントまで、わかりやすく解説していきます。
Git初心者の方でも安心して読み進められる内容になっていますので、バージョン管理の基本を一緒に学んでいきましょう!

リンドくん
でも、なぜいきなり「init」なんですか?何を「初期化」するんですか?

たなべ
実はね、git initを実行すると、自分のプロジェクトフォルダに隠しフォルダ(.git)が作成されるんだ。
この中にはGitがファイルの変更を追跡するための特別な情報が保存されるよ。
git initは「Git initialize(Gitの初期化)」の略で、プロジェクトのバージョン管理を始める際、一番最初に実行するコマンドです。
このコマンドを実行すると、そのフォルダが「Gitリポジトリ」になります。
Gitリポジトリとは、簡単に言えば「変更履歴を記録できる特別なフォルダ」のことです。
これにより、以下のようなことが可能になります。
git initは単なる初期化コマンド以上の意味を持ちます。
これを実行し、.gitフォルダが作成されることにより、以下の準備が整います。
プログラミングでは、コードは常に変化し続けます。新機能の追加やバグの修正など、様々な理由でコードは変更されていきます。
git initは、そうした変化を安全に管理するためにとても重要なコマンドです。

リンドくん
実際にgit initを使うには、どうしたらいいんですか?

たなべ
とてもシンプルだよ!
まずはターミナル(コマンドプロンプト)を開いて、バージョン管理したいフォルダに移動するだけ。そこでgit initと入力するだけでOKなんだ。
git initの基本的な使い方は非常にシンプルです。
以下の手順で実行できます。
実行すると、次のようなメッセージが表示されます。
これで、自分のプロジェクトフォルダはGitリポジトリになりました!
git initが正常に実行されたかを確認するには、以下の方法があります。
隠しフォルダの確認 = .gitという隠しフォルダができているか確認
git statusコマンドの実行
以下のようなメッセージが表示されれば成功です。
これらの確認方法は、初心者の方でも簡単に試せるものなので、ぜひ実践してみてください。

リンドくん
git initしたあとは、どうすればいいんですか?

たなべ
次は、ファイルを作成したり変更したりして、その変更をコミットしていくんだよ。
基本的な流れを説明するね。
git initの後に行う基本的なGitのワークフローは以下の通りです。
まずはプロジェクトにファイルを追加したり、既存のファイルを編集したりします。 例えば、簡単なHTMLファイルを作成してみましょう。
ファイルを作成・編集したら、その変更を「ステージングエリア」と呼ばれる場所に追加します。
ステージングエリアに追加した変更を記録(コミット)します。
コミットメッセージは、変更内容がわかるように具体的に書くことが重要です。これにより、後で履歴を見たときに何を変更したのかが一目でわかります。
これで変更が記録されました。
記録された履歴は以下のコマンドで確認できます。
このような流れで、git initから始まり、ファイルの変更を記録していくことができます。
この基本的なワークフローを繰り返すことで、プロジェクトの変更履歴を管理していきます。

リンドくん
git initを間違えて実行しちゃったときはどうすればいいですか?

たなべ
心配しないで!
間違えた場合は、単に.gitフォルダを削除するだけでリセットできるよ。ただし、これをやるとすべての変更履歴が失われるから注意が必要だね。
初めてGitを使う方がつまずきやすいポイントとその解決法をご紹介します。
症状: 意図していないフォルダでgit initを実行してしまった
解決法:
このコマンドで.gitフォルダを削除すれば、そのフォルダはGitリポジトリではなくなります。
症状: すでにGitリポジトリの中で別のgit initを実行してしまった
解決法:
.gitフォルダを削除.gitignoreファイルを設定して、特定のフォルダをGit管理から除外症状: git initを実行したが、次に何をすればいいかわからない
解決法:
.gitignoreファイルを作成して、バージョン管理不要なファイルを指定git add .で追跡対象のファイルを追加git commit -m "Initial commit"で最初のコミットを作成git remote add origin リポジトリURLでリモートリポジトリを設定これらの問題は初心者がよく遭遇するものですが、いずれも簡単に解決できます。
Gitを使い始めたばかりの方は、ぜひ参考にしてみてください。

リンドくん
ローカルでgit initしたプロジェクトを、GitHubにも公開できますか?

たなべ
もちろん!それこそがGitの大きな強みの一つだよ。
ローカルで始めたプロジェクトをGitHubに記録すれば、バックアップにもなるし、他の人と共有することもできるんだ。
ローカルでgit initを使って始めたプロジェクトをGitHubで公開する方法を紹介します。
まず、GitHubにログインして、新しいリポジトリを作成します。
このとき、「Initialize this repository with a README」にチェックを入れないでください。
既にローカルでgit initを使っている場合は、空のリポジトリが必要です。
GitHubでリポジトリを作成すると、連携方法の指示が表示されます。
ローカルリポジトリを既に持っている場合は、次のようなコマンドを実行します。
これで、ローカルで始めたプロジェクトがGitHubに公開されました!
GitHubとの連携により、以下のようなメリットが得られます。
初心者の方でも、この手順に従えば簡単にGitHubとの連携ができますので、ぜひ試してみてください。

リンドくん
なるほど!git initは、バージョン管理への第一歩なんですね!

たなべ
その通り!最初は小さな一歩だけど、これからのプログラミング人生では大きな意味を持つコマンドなんだ。
今日学んだことを実際に試してみてね!
今回はgit initコマンドを中心に、Gitでバージョン管理を始める方法について解説しました。
ポイントのおさらい
git initはGitリポジトリを初期化し、プロジェクトのバージョン管理を始めるコマンド.gitという隠しフォルダが作成され、ここに変更履歴が保存されるgit initの後は、ファイルの変更→add→commitというワークフローでコードの変更を記録このように、git initは小さなコマンドですが、プログラミング作業するための基礎となる重要なステップです。
Gitの使い方を覚えることで、コードの管理がより安全かつ効率的になります。
プログラミング学習を始めたばかりの方も、ぜひGitの使い方をマスターして、より本格的な開発に挑戦してみてください。
一見難しそうに見えるかもしれませんが、基本的なコマンドからコツコツと習得していけば、必ず使いこなせるようになります。