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失敗しても戻せる、最初の1変更

レベル 0基礎まずは安全に、1回やってみる60

先に読む回:AI駆動開発とは何で、何ではないか

この回でできるようになること

  • エージェントに渡してよい権限と、渡さない情報の線引きを、作業の前に決められる
  • 変更を自分の手で確かめて、うまくいかなければ元の状態に戻せる

おさえておくこと

権限は、その作業に必要な分だけ渡します

読むだけで済む作業に、書き込みの権限を渡す必要はありません。次のものは、必要になった時点でその都度許可します。

  • 外部サービスへの接続
  • コマンドの実行
  • ファイルの削除や上書き

パスワードやAPIキーなどの秘密情報は、渡さないのが原則です。どうしても必要なときも、扱うのは変数の名前までにして、中身の値は渡しません。サブエージェントが使える製品なら、使わせるツールを定義の側で絞れます。

確かめられない変更は、終わっていません

「修正しました」というAIの説明は、直っている証拠にはなりません。証拠になるのは、次の3つです。

  • 実際に動かした結果
  • テストの出力
  • 変わった箇所そのもの

作業を始める前に「何を実行すれば確認できるか」を決めておくと、終わったかどうかの判断が感覚ではなくなります。

戻る道を、先に用意しておきます

やり方は何でもかまいません。

  • 作業前に一度コミットしておく
  • 専用のブランチを切る
  • 捨ててよいリポジトリで試す

どれも狙いは同じで、失敗したときに悩まず戻せる状態を作ることです。戻れると分かっていると、試せることの幅が広がります。

ここまでで分からないところがあれば、この回の本文だけを使って答えてもらえます(任意・自分のAPIキーが必要です)。

この回では扱わないこと

  • Git そのものの入門
  • CI(自動でテストを流すしくみ)の構築。これは「本番まで届けて、運用する」で扱います

ツールごとのちがい

Claude Code

サブエージェントの定義で使わせるツールを並べておくと、その範囲の外の操作は実行されません。

ここに書いたちがいの出どころは、下の「この回の情報の出どころ」にあります。仕様は変わるので、実際に設定する前に必ず元の資料で確かめてください。

やってみる

捨ててよいリポジトリで45

捨ててよいリポジトリで、戻せる1変更をやってみる

壊れても困らないリポジトリを1つ用意します。そこでエージェントに小さな変更をしてもらい、自分の手で確かめて、最後に完全に元へ戻します。

やること

  1. 新しいリポジトリを作り、最初のコミットをしておきます。
  2. 今回エージェントに許す操作と、許さない操作を先に書き出します。
  3. 小さな変更を1つ頼みます。関数を1つ追加する、README に実行手順を足す、といった程度で十分です。
  4. 変更後、自分で動かして結果を確かめます。使ったコマンドと出力を記録します。
  5. 変更を元に戻し、戻ったことを同じコマンドで確かめます。

できあがるもの:許す操作・許さない操作の一覧、実行したコマンドと出力、戻したあとの確認結果をまとめた記録

できたかどうかの確かめ方

作ったものを点検する自分で採点する

権限の線引きを、先に決めてあるか

演習で作った「許す操作・許さない操作の一覧」を、次の観点で点検してください。

作業の前に決めてあるか

まだ
作業のあとに振り返って書いている、または一覧がない。
できた
作業の前に書いてあり、許さない操作もはっきり書かれている。
よくできた
許さない操作について、必要になったときにどう個別に許可するかまで決めている。

秘密情報の扱い

まだ
秘密情報について何も書いていない、または値を渡す前提になっている。
できた
値は渡さず、必要なときも変数名までにする、という方針が書かれている。
よくできた
記録・ログ・報告のどこにも値が残らないことまで確かめている。
実際に動かして確かめる実行した結果で確かめる

戻したあとを、同じ方法で確かめる

変更したあとと、元に戻したあとの両方で、同じ確認コマンドを実行して出力を記録してください。戻したあとに、作業前の状態と一致していることを示します。

git status --porcelain && git diff --stat

同じ方法で確かめているか

まだ
変更後しか確かめていない、または確かめ方が違う。
できた
変更後と巻き戻し後の両方を同じコマンドで確かめ、出力を記録している。
よくできた
変更点が残っていないことを、コマンドの出力で示している。

この回の情報の出どころ

  • 公式の説明Anthropic
    Claude Code Subagents

    2026-09-14 に確認/2026-12-14 までにもう一度確認

この回で触れている外部の情報は、いちばん古いもので 2026-09-14 に確かめたものです。 この日付は ADR-0019 の一次情報一覧から引き継いでいます。

この回の記録

書いた内容はこのブラウザの中だけに残ります。送信はしません。 成果物そのものではなく、どこにあるか(ファイルの場所、ブランチ名など)を書いてください。 鍵やパスワードは書かないでください。

確かめた結果

権限の線引きを、先に決めてあるか
戻したあとを、同じ方法で確かめる
置き場所を書き、すべての確認を「できた」以上にすると、記録つきの完了になります。

AIに見てもらう(任意)

使わなくても、すべての回は完了できます

作ったものを、この回の観点表に照らして見てもらえます。返ってくるのは助言であって、 合否ではありません。完了にするかどうかを決めるのは、いつでもあなたです。 自分のAPIキーを使うため、料金はご自身のアカウントに請求されます。

先に、上の「この回の記録」ですべての確認に自分で評価を付けてください。 モデルの評価を先に見ると、自分の判断がそれに引きずられます。

プロバイダ

キーはこの実行にのみ使われ、保存もログ出力もしません。ブラウザにも残らないため、ページを離れると再入力が必要です。

APIキーを発行する