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仕様に何を書き、何を書かないか

レベル 1実践「何が正しいか」を先に決める90

先に読む回:ふわっとした依頼を、判定できる依頼にする

この回でできるようになること

  • 具体的な例と「壊れてはいけない条件」から、合否を判定できる基準を書ける
  • どの要求をどのテストで確かめたかを、1枚の表で示せる

おさえておくこと

仕様は設計書ではありません

仕様が答えるのは「何が正しいか」です。「どう作るか」ではありません。

作り方まで書き込むと、作る側の選択肢が理由もなく狭まります。しかも、作り方は変わるので、仕様の寿命もそのぶん短くなります。作り方は、仕様とは別の「計画」に書きます。

仕様に書く3つのこと

「この状況でこう操作すると、こうなる」を、具体的な値で書きます。
壊れてはいけない条件
どの例でも必ず成り立っていてほしい条件です。たとえば「残高はマイナスにならない」。
速度や安全性などの条件
満たされていないと、機能として成り立たない条件です。

3つとも、合否を判定できる書き方にすることが大切です。

「どのテストで確かめたか」は、あとからは作れません

要求・テスト・結果・確認方法の対応は、作り終わってから思い出して書こうとすると、必ず抜けます。

要求を書いた時点で番号を振り、その番号をテストにも残してください。この一手間で、変更したときに何が壊れるおそれがあるかを、あとから追えるようになります。

ここまでで分からないところがあれば、この回の本文だけを使って答えてもらえます(任意・自分のAPIキーが必要です)。

この回では扱わないこと

  • 数学的に厳密な仕様記述
  • 特定のテンプレートの書式を覚えること

やってみる

どちらでも75

機能1つ分の仕様を書いて、対応表を作る

これから作る機能、または最近作った機能を1つ選びます。具体的な例・壊れてはいけない条件・合否の判定基準を書き、要求からテストまでの対応表を作ります。

やること

  1. 機能を1つ選び、要求に番号を振ります(R-1、R-2 …)。
  2. それぞれの要求について、具体的な値を使った例を1つ以上書きます。
  3. どの例でも必ず成り立っていてほしい条件を書きます。
  4. 合否を判定できる形で、完成の基準を書きます。
  5. 要求・判定基準・テスト・確認結果の4列の表を作ります。
  6. テストがまだない行に印を付けて、埋めるか、埋めない理由を書きます。

できあがるもの:仕様を書いたファイルと、要求→テスト→結果→確認方法の対応表

できたかどうかの確かめ方

観点の表で採点する自分で採点する

その基準で、合否を判定できるか

書いた仕様の判定基準を、「中身を知らない人でも合否を判断できるか」という観点で採点してください。

例が具体的か

まだ
状況がぼんやりしていて、何を入れたら何が返るのかが分からない。
できた
どの例にも、具体的な入力と期待する結果が書かれている。
よくできた
境目の値や、失敗したときにどうなるかも書かれている。

壊れてはいけない条件

まだ
書かれていない。
できた
どの例でも成り立っていてほしい条件が、1つ以上書かれている。
よくできた
その条件が、作り方に左右されない形で書かれている。
対応表をたどる自分で採点する

要求からテストまで辿れるか

作った対応表について、要求から対応するテストへ、テストから実行結果へ辿れることを確かめてください。辿れない行があれば、その理由を書きます。

pnpm test

番号がつながっているか

まだ
要求に番号がない、またはテスト側に残っていない。
できた
要求の番号がテストから分かり、どちらの向きにも辿れる。
よくできた
テストのない要求がはっきり示されていて、いま埋めない理由も書かれている。

この回の情報の出どころ

  • 公式の説明GitHub
    Spec Kit ドキュメント

    2026-09-14 に確認/2026-12-14 までにもう一度確認

  • 公式のリポジトリGitHub
    github/spec-kit

    2026-09-14 に確認/2026-12-14 までにもう一度確認

この回で触れている外部の情報は、いちばん古いもので 2026-09-14 に確かめたものです。 この日付は ADR-0019 の一次情報一覧から引き継いでいます。

この回の記録

書いた内容はこのブラウザの中だけに残ります。送信はしません。 成果物そのものではなく、どこにあるか(ファイルの場所、ブランチ名など)を書いてください。 鍵やパスワードは書かないでください。

確かめた結果

その基準で、合否を判定できるか
要求からテストまで辿れるか
置き場所を書き、すべての確認を「できた」以上にすると、記録つきの完了になります。

AIに見てもらう(任意)

使わなくても、すべての回は完了できます

作ったものを、この回の観点表に照らして見てもらえます。返ってくるのは助言であって、 合否ではありません。完了にするかどうかを決めるのは、いつでもあなたです。 自分のAPIキーを使うため、料金はご自身のアカウントに請求されます。

先に、上の「この回の記録」ですべての確認に自分で評価を付けてください。 モデルの評価を先に見ると、自分の判断がそれに引きずられます。

プロバイダ

キーはこの実行にのみ使われ、保存もログ出力もしません。ブラウザにも残らないため、ページを離れると再入力が必要です。

APIキーを発行する