プログラミングをする上でよく使われる言葉として、『オペランド(operand)』と『リテラル(literal)』というものがあります。
これらは簡単に言えば、以下のようにまとめられます。
より具体的な用例として、Javaを用いて説明していきます。
先述した通り、オペランドとは「演算子を使った式で処理されるべき変数や値」といった、式中の記号を示すものです。
たとえば、以下の式があったとします。
式の結果としてb
を算出していますが、この算出するための式に書かれているコードは、以下のように分類できます。
式中の演算子とオペランド
ご覧の通り、演算子によってオペランドを計算し、結果として「加算する」という命令の実行結果をオペランドを返します。
実装中に「このオペランドは◯◯」と考えたり議論になったりすることはありませんが、呼び方を覚えておきましょう。
オペランドの説明で変数a
には1
が、a
に加算する値として2
が登場しましたが、こういった具体的な値をリテラルと呼びます。
数値だけでなく、"Hello, World!"
のような文字列やtrue/false
のような真偽値まで、「データ型を持った値」全般がリテラルです。
以下に一般的なリテラルを列挙します。
種別 | データ型 | 例 |
---|---|---|
浮動小数点リテラル | double / float | 1.2 / 9.4f |
整数リテラル | int | 10 |
長整数リテラル | long | 9999999l |
論理値リテラル | boolean | true / false |
文字列リテラル | String | "Hello, World!" |
プログラミングを学習しているとき、常に登場する値たちはすべてリテラルなのです。
特に意識することなく使うことができますが、こちらもまた呼び方を覚えておくと良いでしょう。
このコンテンツで紹介したオペランドとリテラルは、普段仕事でプログラミングをしていてもほぼ言葉として発することがないものです。
ですが、人に説明したり、公式ドキュメントを見ていたりすると、時々使うことがあるため覚えておいて損はありません。
学習時にこういった呼び方を覚えておくだけで、「オペランドってなんだろう」という疑問がなくなるので、よりスムーズな学習につながります。
ぜひこうした実務的ではなくとも、基礎力を底上げする単語の意味は覚えておいてください。