最終更新
リンドくん
たなべ先生、データサイエンスを勉強するには「NumPy」が必要って聞いたんですけど、これって何ですか?
たなべ
NumPyはPythonで数値計算を高速に行うためのライブラリなんだ。
大量のデータを扱うとき、普通のPythonリストより圧倒的に速いんだよ。
データサイエンスやAI開発を学ぶ上で、NumPy(ナムパイ)は避けて通れないライブラリです。
機械学習の有名なライブラリであるPandasやscikit-learn、TensorFlowなども、すべてNumPyを基盤として作られています。
しかし、初めて触れる方にとって「なぜ必要なのか」「どう使うのか」は分かりにくいかもしれません。
この記事では、プログラミング初心者の方でも理解できるよう、NumPyの基礎をシンプルに解説します。
実際のコード例を見ながら、配列の作成から基本操作、高速計算の仕組みまで学んでいきましょう。
HackATAは、エンジニアを目指す方のためのプログラミング学習コーチングサービスです。 経験豊富な現役エンジニアがあなたの学習をサポートします。
✓ 質問し放題
✓ β版公開中(2025年内の特別割引)
リンドくん
NumPyって、普通のPythonリストと何が違うんですか?
たなべ
一番の違いは速さなんだ。
100万個のデータを処理する場合、NumPyは普通のリストより10倍以上速いこともあるよ!
NumPyは「Numerical Python」の略で、数値計算を効率的に行うためのライブラリです。
普通のPythonリストとの主な違いは以下の通りです。
データサイエンスでは、数十万、数百万といった大量のデータを扱います。例えば、1枚の画像データだけでも数百万のピクセル情報があります。
このような大量データを普通のPythonリストで処理すると、以下の問題が起きます。
NumPyを使えば、これらの問題を解決できるのです。実際、データサイエンス分野のほぼすべてのライブラリがNumPyを基盤にしているほど重要なツールです。
リンドくん
NumPyを使うには、まず何をすればいいですか?
たなべ
インストールはたった1行でできるよ!とても簡単だから安心してね。
インストール後、Pythonコードで以下のようにインポートします。
世界中の開発者がnp
という短い名前でインポートしているので、この書き方を覚えておきましょう。
これらの関数を使えば、様々なパターンの配列を簡単に作れます。機械学習では初期化やテストデータ作成でよく使います。
リンドくん
配列を作ったら、次は何ができるんですか?
たなべ
配列の情報を確認したり、形を変えたり、特定の要素を取り出したりできるよ。これらは実際の開発でとてもよく使うんだ。
Pythonのリストと似ていますが、2次元配列でも直感的にアクセスできるのがNumPyの便利なところです。
リンドくん
NumPyが速いって聞きましたけど、実際どう使うんですか?
たなべ
NumPyの最大の特徴は、ループを書かずに配列全体を一度に処理できることなんだ。これを見てみよう!
普通のPythonリストなら、ループやリスト内包表記を書く必要があります。NumPyならこんなにシンプルです!
これらの関数は、データ分析や機械学習で頻繁に使います。
リンドくん
テストの点数とか、データを分析するときにはどう使えばいいですか?
たなべ
いい質問だね!実際の成績データを例に見てみよう。
このように、NumPyを使えばデータ分析が簡単にできます。
リンドくん
NumPyって本当に速いんですか?実際に見てみたいです!
たなべ
それじゃあ比較してみよう。同じ処理をNumPyとPythonリストでやった場合の違いを見てもらうよ。
データ量が多いほど、NumPyの速さが際立ちます。これがデータサイエンスでNumPyが必須とされる理由です。
リンドくん
NumPyって思ったよりシンプルですね!すぐに使えそうです。
たなべ
その通り!基本をマスターすれば、データサイエンスやAI開発の土台がしっかりできるよ。ぜひ実際に手を動かして試してみてね。
NumPyの重要ポイントとまとめておきましょう。
NumPyは、データサイエンスやAI開発を学ぶ上で最初に身につけるべき重要なスキルです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的な使い方はとてもシンプルです。
実際に手を動かして、コードを書いてみることが上達への近道です。
今回紹介したコード例を試しながら、NumPyの便利さを体感してみてください。